浪人生 K君

英語・数学

 ほとんど勉強しないで臨んだ大学受験で、案の定全滅。浪人が決定して、この塾に入る時はあまり悲壮感がありませんでした。

 「一応大手予備校に行くんだけど、心配だから個人指導お願いします。」とのこと。

 顔がにやけている。「心配なのはこっちだ…。ちゃんと勉強してくれるのかな?」と心の中でふとよぎった不安が早くもゴールデンウィーク明けに的中。

 なんと、予備校にほとんど通わなくなっていたのです。

 通わなくなった理由は「油断していたら数学がわからなくなった」とのことでした。しかし、予備校に行っていない時間を有効に活用してくれているかと思いきや、朝は寝ているらしいのです。

 「自分の立場を理解していないんじゃないだろうか?」正直頭を抱えてしまいました。

 そうは言うものの、とにかく勉強させなければいけません。英語はほとんど暗記できていなかった単語の暗記から始めました。並行して文法の問題を市販の問題集(基礎英文法:旺文社)で毎日ノルマを決めて進めました。

 長文はセンター試験の過去問と彼の志望校に相当するレベルの問題を解かせました。

 一方、数学は根底理解問題集(文理)を使ってTAの基本をおさらいし、次に志望校の過去問をこなしました。

 だんだん、わかる部分が増えてきたので、勉強の面白みがわかったのでしょう。冬になると、ほぼ毎日のように顔を見せ、自習室にこもるようになりました。

 あまりにも毎日顔を見かけるので、他の生徒から「事務員さん?」と言われるようになってしまいましが…。

 そして、成果は徐々に現れ始め、前期では合格できなかった神戸学院に後期で合格しました。冷や汗ものでしたが、なんとか間に合ってほっとした次第です。

 問題児?だったかもしれませんが、この塾の事を誰よりも愛してくれていた生徒でもありました。



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