公立中学生 S君
中1〜 英語
英語が本当にしんどい状況でした。アルファベットは大文字/小文字とも順番に書かせてみると大丈夫でした。しかし、dとbをよく間違えます。pとqも間違えます。dog を bog という具合に。
次に、単語を読ませてみると、これも結構でたらめです。school を 「生徒」 と答えてしまいます。student と間違えているんですね。
始まりが「S」で、長さが同じくらいだからそう答えたのです。ちなみに1学期の期末テストは47点でした。
この生徒の場合、読み方がわからなかったのです。読み方がわからなければ、単語を暗記する手段は先頭のアルファベットと単語の形=長さとなってしまいます。単語を文字としてではなく、絵として捉えているのです。
このような事例では、単語量が増えるにしたがって、わかる単語の率が低下してしまいます。単語は絵として覚えるには限界がありますので。
では、他の生徒たちはどのように覚えているのでしょうか?小学校時代に英会話等を習っていた生徒は別にして、中1の暗記のやりかたは、小学校時代に学んだローマ字をもとに音声認識をしている場合が多く見受けられます。
ローマ字読みができている生徒は、頭の中にしまいこむ場合はローマ字読み、発音する時は英語読み、と使い分けています。school を「スチョール」なんて具合に。
もちろん暗記する時だけです。英単語に慣れるにしたがって、母音のないschool の "s" "l" をウ段の音で自然に読むようになってきます。
この生徒がなぜ覚えられなかったかというと、@ローマ字がわからないA暗記の際に結びつける語彙の量が少ない、という点にあります。
では、塾でどのような対策をしたかというと、夏期に 80分×10コマで、1学期の総復習をし、英語の単語と文に慣れさせたのです。わからない単語は発音練習をして、ノートに単語と読み方を書かせ、ローマ字の練習も並行して行いました。
そして、2学期に入ると、教科書の単語と文章を毎回宿題としてノートに書いてきてもらいました。授業では教科書の単語と英文のチェックテストをやり、その後に教科書ワークの演習も行いました。
すると、9月中旬から英単語が読めるようになり、中間テスト前にテスト範囲を再びワーク演習させることにより、英語で点が取れるようになりました。こちらが焦るほどの学力でしたが、2学期の中間テストは82点をとることができました。
英語を最初でつまずくと、後で取り返すのに相当な努力が必要になる事例です。また、彼もまじめに努力してくれたので、成果が早く出たといえるでしょう。
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